ついに原因不明の慢性腰痛を「自分で」治せた!その方法は? -専門家が実体験をもとに解説-

スポンサーリンク

ついに長年苦しんだ腰痛を「自分で」治すことができた!

私は長い間、慢性腰痛に苦しんできました。

恥ずかしながら、理学療法士という専門職なのに自分の腰痛は管理できていませんでした。

病院に何度いっても、医師からは「問題ありません」のみ。

画像検査上では全く問題ないのです。

「もう腰痛は治らない。」
「一生この腰痛と付き合ってゆくしかない。」と覚悟をしていました。

しかし、腰痛はひどくなるばかりでした。

足がしびれ・座っているだけ・歩いているだけでも苦痛。
もう、精神的にも限界にきていました。

原因がはっきりしない、あきらめかけていた謎の腰痛。

ついに、この腰痛を克服することができました!
しかも最終的には「自分で」。
(現在は全く腰痛がない状態をキープできています。)

その理由と実際の方法は?
理学療法士としての医学的な知識と私自身の実体験をもとにくわしく解説してゆきます。

 

 

 

原因不明の腰痛
それは心の影響が強いかもしれない。

原因のはっきりしない慢性腰痛。多くの人がこれで悩んでいます。

腰痛というのは本当にやっかいなものです。
腰が痛くなるのではないか?ということを考えるだけでも痛くなる人がいます。

心理的なストレスが腰痛を強くさせることが近年の研究で明らかになってきています。

原因不明とされている腰痛に対して、心理面からのアプローチが有効であることが話題となっています。

間違いなく心理面の影響はあります。

しかし、なんでもかんでも「心の問題だ!」としてしまうのも危険です。

腰痛を根本的に治すには心と体の両方にたいしてアプローチする必要があります。

 

 

 

腰痛の種類を2つに分けて考えてみよう

腰痛は大きくわけて2つにわけることができます。

分け方はシンプルです。
①痛みの原因がはっきりしているもの
②痛みの原因がはっきりしていないもの

 

①痛みの原因がはっきりしている
「特異的腰痛(とくいてきようつう)とは?」

特異的腰痛というのは「原因が特定できる」という腰痛の種類のことです。

これは整形外科で受診をすると、医師の診察や画像所見などをもとに腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり症・圧迫骨折などの診断名がつく腰痛のことを示します。

これらは神経性腰痛ともいわれ脊椎・椎間板の変化によって神経が圧迫されることで場合によっては座骨神経痛が生じることがあります。

 

 

②痛みの原因がはっきりしない。
「非特異的腰痛(ひとくいてきようつう)とは?」

特異的腰痛のように診断名がつき、原因がはっきりしている場合わかりやすくていいのです。

しかし、近年よく言われているように腰痛の約85%が原因がはっきりしない「非特異的腰痛」に分類されると言われています。

 

非特異的腰痛とはさまざまな検査をしても「この神経が圧迫されている」といった明確な原因が特定できない腰痛です。

原因が特異的ではないけど腰が痛いというのが非特異的腰痛で「いわゆる腰痛症・慢性腰痛」です。

 

 

 

原因不明の腰痛。
それは脳の問題なのかもしれない。

慢性腰痛というのは原因がはっきりしない、「非特異腰痛」に分類されます。

非特異的腰痛という言葉はテレビや雑誌でもよくみかけるようになりました。

よくメディアでは「腰痛の原因は脳の問題である!」というのが強調されています。

たしかに非特異的腰痛はの脳機能の不具合が影響しているのは間違いないと思います。

脳機能の不具合とは脳自体が痛みに対して過敏になってしまう状態です。
実際には痛みは少ないはずなのに脳は強い痛みであると認識してしまうのです。

 

 

【なぜ痛みに敏感になってしまうのか?】

最近の研究で腰痛を過敏に感じてしまうのは、脳のDLPFC(背外側前頭前野)に原因がある可能性が指摘されました。

DLPFC(背外側前頭野)というのは痛みを脳が認識する際にその興奮を鎮める作用があります。

慢性腰痛の方はこのDLPFC(背外側前頭前野)が萎縮してしまい、活動が衰えているということがわかってきました。

そのため痛みを鎮める回路がうまく作用せず、ちょっとした痛みでも脳が「痛い!」と感じてしまうのです。

 

【なぜDLPFC(背外側前頭前野)の活動が低下するのか?】

原因は心理的ストレス

特に恐怖心と言われています。

非特異的腰痛

痛みへの恐怖心と脳の関係

 

 


私自身も典型的な非特異的腰痛の患者だった!
「恐怖心」が痛みを強くさせていた。

冒頭にも述べたように、私自身も長年腰痛に苦しんでいました。

レントゲン・MRIなど画像上では全く問題なし。

でも痛い。足が明らかにしびれる。原因不明??

お恥ずかしいことに理学療法士ながらどうしていいのか途方に暮れていました。

MRI画像

私の実際のMRI画像

腰痛症状が慢性化してきて、脳が痛みに過敏になりだすと悪循環が始まるのです。

痛みは恐怖です。

「痛み出たらやだな。痛みがでたらどうしよう?」
「画像上は問題ないみたいだけど本当はもっと重大な病気が潜んでいるんじゃないか?」

という余計なことまで考えてしまっていました。

だから、念のため整形外科以外にも泌尿器科にいってみたりもしました。

「腰を動かすと痛い気がする」
「歩くだけで痛い」
「座ってるだけで痛い」
「コルセットがないと怖い」
「寒いだけで痛い」
「腰のこと考えるだけで痛い」

もう何が良くてなにがダメなのかが訳がわからなくなってしまうのです。

最終的には腰に注意を向けるだけで痛くなるような気がするのです。

もうこうなるとお手上げ。
精神的にも落ち込んできて、自分の将来まで悲観的になります。
「もう仕事は続けられないのではないか?」など。

一方で休みでなにか用事があると以外と腰痛のことが気にならないことがありました。

腰痛が慢性化して痛みに対して過敏となる悪循環が確立され、破滅的な思考に陥ってしまっていたのです。

私自身の実体験からも、「恐怖」という心理的ストレスが、明らかに腰痛に影響を及ぼしていると言えます。

おそらく、DLPFC(背外側前頭前野)の活動が低下してしまっていたのでしょう。

私はまさに非特異的腰痛の典型例でした。

 

 

 

恐怖心による悪循環を断ち切るにはどうしたらいい?

非特異的腰痛.005腰を動かすと痛いのではないかというのは、脳が痛みの回路をうまく抑制できずに出現してしまっている脳の勘違いであるとも言えます。

「腰が痛いから腰は動かさないほうがいいんだ!」という思考に陥りがちなのです。

悪循環を断ち切るためには、「動かしても大丈夫」であるということを脳に認識させることです。

動かしても大丈夫であるということがわかれば、恐怖心も少なくなりDLPFC(背外側前頭前野)の活動低下も抑制できることにつながります。

さらに恐怖心からくる身体の過剰な固定は筋肉を緊張させてしまうため、血流障害による痛みや姿勢変化からくる痛みも二次的に助長する可能性があります。

悪循環の元凶である脳の勘違いをリセットさせてあげることが大切です。

 

 

 

「腰は動かしても大丈夫!」と気づくためには?

動かしても大丈夫であることに気づくためには、動くことです。

大事にして腰を固定していてはなにも始まりません。
自分から動かなければ気づきは得られないのです。

人は動いてその身体変化から得られる情報を感じ取ってゆきます。

ただ、最初はどう動いていいかもわかりません。

そこで私がリハビリテーションとして始めたのがピラティスでした。

【補足】「ピラティスってなに?」と思った方はこちら

ピラティス(Pilates)とは? どんな効果があるの? -基本原則と予防医学の関係から-

2017.04.16

 

 

ピラティスというエクササイズは自己身体への意識を高めながら行う運動療法です。

繰り返すことで今まで気づかなかった小さな動きに対しても感受性が高くなりセンサーが敏感になります。

ピラティス

まずは自分の体と向き合うこと

一方で「慢性腰痛で痛みのセンサーが敏感になっている人に対しては痛みに対して意識を向けすぎると逆効果になるのではないか?」
という疑問もうまれてきます。

もちろん痛みを出現させれば痛みが気になってしまうので、
「動いても痛くない。大丈夫なんだ」という気づきを促すことにフォーカスをおいて可能な範囲で進めてゆきます。

動いても大丈夫だということは単に腰部だけではありません。

日常生活の動きに関して腰だけではなく、このように体を使えば腰の負担がかからなくて安全なんだということを認識することです。

【ポイントはこの2つ】

①腰を動かしても「痛くない」ということに気づく

②腰だけではなく胸椎部や股関節を適度に動かすことができれば、腰に負担がかからなくて済むということに気づく。

これらをピラティスエクササイズを通じて気づけるようになったことで、私は過剰な不安から解放されてゆきました。

 

 

 

腰痛治療としてピラティスをするときの注意点とステップ

ステップ①:最初はインストラクターに指導してもらおう

腰を動かしても大丈夫だということを認識する前に大事なことがあります。

腰を動かす運動を最初はあまり自分ひとりでやらないほうがいいです。

始めからひとりで行うと無理な動きをして痛めてしまう可能性があるのです。

その理由は、痛みが慢性化してしまっている人は自己身体のボディーイメージ(体の位置関係を自分で認識すること)が崩れているからです。

私も腰痛が酷かった時期にピラティスを始めましたが、最初はインストラクターの指導(マンツーマンで)のもとで行いました。

リフォーマー 購入

マンツーマンピラティスのイメージ図

 

その頃は自分の骨盤がどういう位置関係にあるのか(前傾位か後傾位なのか)さえわからなくなっていました。

自分の感覚としては骨盤が前傾位(腰が反っている状態)だとおもっていたのですが、実際にはインストラクターに診てもらうと後傾位(腰が丸まっている状態)だったのです。

※参考記事:骨盤の前傾・後傾とニュートラルの基本

骨盤の前傾

骨盤の前傾

骨盤の後傾

骨盤の後傾

 

この状態では自分の中の身体の指標が狂っているので、自分の感覚だけをたよりにしていると、どんどんずれた方向に進んでしまいます。

悪循環をリセットするために、自分の身体を客観的・俯瞰的にみる必要があります。

最初は他者に見てもらって指導してもらったり、フィードバックをしてもらう必要があります。

客観的にみてもらいながら自分とのイメージとのズレを修正してゆきます。

 

 

ステップ②:最終的には自分だけでも行えるようになろう

インストラクターに指導してもらって、方法やコツがわかってきたら自分だけで行えるようにしましょう。

「インストラクターがいないとできません」だと、結局ずっと指導を受けないといけません。

それでは時間もかかりますし、レッスン料がいくらあっても足りません。

最終的には腰痛は自分で治す・管理するということがとても重要です。

ピラティスは「自分で自分の体を治す」というコンセプトのエクササイズですから、
長期的な腰痛予防にもぴったりなのです。

 

ピラティスを体験してみよう

ピラティススタイル

 

 

 

しつこい慢性腰痛を根本的に治すには?

上述したように慢性化した非特異的腰痛による悪循環から脱するためには、身体を動かす恐怖心から解放させることがポイントでした。

「動かせるようになって、痛みも感じにくくなった!生活ももう問題ありません!」

果たしてこれで治療は完了したのでしょうか?

もうこれで再発はしないのでしょうか?

最初の話に戻りますが、非特異的腰痛は原因がはっきりしてないとされています。

ただ、この原因がはっきりしていないというのは画像等で診断が明確につけられないということであって腰自体がなにも問題がないというのとはちょっと違います。

心理的な要因は非特異的腰痛を悪化させる重大な要因です。

しかし、そもそも腰痛のきっかけは何だったのでしょうか?

腰痛の原因物を持ち上げる際に腰への負担がかかってしまって、腰の筋肉・椎間関節や椎間板が少し損傷したのかもしれません。

上の図に示した運動器の問題です。
メカニカルなストレス(動作による負担)が腰にかかっていることが発端だった可能性があるのです。

そのため、根本的な治療としては心理的な原因を除外した後、「腰部に負担をかけないようにする」というアプローチが必要です。

 

現時点で痛みは感じていなくても、腰部にストレスがかかりつづければ椎間板の変性を早めてしまいます。
将来的に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの問題が出現するかもしれません。

椎間板変性

【再発予防のためのリハビリのステップ】
1.体の筋肉のバランスを整える
2必要な部位の可動性を引き出す
3.正しい体の使い方を再学習してゆく

ピラティスのコンセプトを応用するとこれらを包括的に段階的に行ってゆくことができます。

ちなみに
ピラティスの腰痛に対する効果は科学的にも証明されてきています!

興味のある方は、以下の記事を参考にしてみてください。

ピラティスって本当に効果があるの!? 腰痛への効果は科学的根拠(エビデンス)があるか調べてみた。

2016.03.01

 

 

 

まとめ

原因のはっきりしない慢性腰痛(非特異的腰痛)。
多くの人がこれで悩んでいます。

私自身も長年苦しめられ途方にくれていましたが、ピラティスに出会ったことで克服することができました。

腰痛は心理面の影響を受けることは間違いなく、これが慢性化させ悪循環を形成する原因になります。

悪循環の陥っている場合はまずは恐怖心を取り除くように「動いても大丈夫」であることに気づくことがポイントです。

その後、腰自体へのストレスが原因の腰痛に対しては再発予防のために運動療法を基本としたリハビリテーションが必要です。

ピラティスは心理面・腰自体へのストレスの両方へ同時にアプローチできるとても有効な方法なのです。

また、ピラティスの最大の強みは「自分で自分を治す」ことができる点です。

 

【参考資料】
腰 痛 対 策 – 厚生労働省
非特異的腰痛 – 労災疾病等研究普及サイト

スポンサーリンク

Pilates CTA2.001

まずはピラティスを体験してみよう!
東京・大阪・名古屋のお近くのスタジオが簡単に検索ができます

ご質問やコメントはこちらからどうぞ!