療法士として自主トレーニングの情報をブログで発信することの目的

2016年も終わりに近づいてきました。

当ブログは開始して約2年が経過しました。

去年と比較すると記事の更新頻度はかなり減ってしまいました。特にここ数ヶ月はほとんど書いていません。

ただ、なによりも継続することが大事であり細く長く続けてゆければよいかと思っています。

今年、自分が当ブログを通して目指した形がありました。

 

自主トレーニングを退院後も継続できないのはなぜか?

多くの患者さんは退院後に自主トレが継続できません。

この課題に対しては多くの療法士が頭を悩ませる点であると思います。

しかしながら、自主トレを継続するということは入院中のリハビリテーション以上に大切な場合もありますのでいかに指導して継続できる状態にしてゆくかが療法士の力量でもあります。

継続ができない理由としては様々なものがありますが、一つの原因としては「退院後にどんなメニューをやればいいのか忘れてしまった」、「メニューはなんとなく覚えていても適切な運動方法を忘れてしまった」などが挙げられます。

入院中はなんとなくわかったつもりでも、いざ家に帰ってみたらわからなくなってしまって結局できませんでしたというパターンがあります。

 

これらの背景には以下の原因があります。

入院期間が短く、十分なリハビリテーションを提供できずに退院する場合があり患者さんは不安をかかえての退院ということも少なくありません。

リハビリで関わる回数も限られていますので、自主トレの指導も十分とは言えず中途半端な状態になってしまうのです。

入院中に運動のメニュー表を渡せればまだいい。
しかし、時間的にも療法士が余裕がなくメニュー表を渡すこともしなければ患者さんはその運動メニューを「記憶」しておくしかありません。

その中で適切に覚えられているのがいくつあるでしょうか。
若い人でもちゃんと覚えて実践できている人はあまりいません。

自分がやってみればわかることです。
私は療法士向けに療法士自身が自主トレをすることを推奨し指導をしてきましたが、その場で指導した運動メニューを覚えていること自体がみんなできていません。

療法士ですら覚えて実践することが難しいのです。

そうならば、やはり自宅に帰っても患者さんが自主トレ方法を確認できる環境やシステムが必要ではないのかと考えていました。


【関連記事はこちら】

【退院後のリハビリ】自主トレーニングを継続してもらうために必要なこと

2016.07.18

 

 

時間と場所を越えられるのはインターネット

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インターネットを使用した課題解決のイメージ

退院後、自主トレ指導(運動療法)を受けるために病院やその他の施設に通院リハビリに通うというのは一つの手です。

高齢者の短時間通所リハビリなどはまさにその例です。
パーソナルトレーニングやピラティススタジオも自主トレ指導をしてもらうという側面があります。
問題意識の高い方やお金に余裕がある人は自費でも自主トレ指導を受けに来ます。
(*だだし、このような人は限られた人だけです)

ただし、若い人で仕事が忙しいとかお金がないという人はわざわざ通うのが困難です。

「自主トレをしたいと思っているけど、運動方法もわからないしどこで教えてもらえばいいのかもわからない」
という人にとってどうしたらその情報が提供できるのか?

そんなことを考えていました。

時間と場所の壁があるのです。
この壁を越えられるのはインターネットです。

インターネットを介せば、いつでもどこでも情報を提供できます。

ブログを通して自主トレーニングの重要性やその具体的な方法を提供しようと考えるようになりました。

 

 

ブログで自主トレーニング方法をわかりやすく伝えたい

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自主トレーニングを説明した記事

疾患によっては自主トレをすること自体が難しい場合もありますので、まずは整形分野をターゲットにしようと考えていました。

可能な限り負担の少なく安全にできる運動方法であることを重視して、記事中にその解剖学的・機能的な知識も同時に提示するようにしました。

画像や文章だけではやはり伝えづらい部分がありましたので、動画を使用することにしました。

もともと私は動画編集を趣味でやっていたこともあり動画をいつか扱ったことがしたいと考えていたので、ちょうどその時がきたという感じでした。

運動療法は適切に安全に行うことが最重要です。

「必要な部位必要なだけ動かす」「鍛えたい部位を必要なだけ鍛える」
それを再現できる理学療法士でピラティスインストラクターをモデルとして動画を作成し記事に入れてみました。

作成した自主トレの動画は記事と関連づけ、さらにYouTubeのチャンネルを作成してそこにアップしてまとめることでYouTubeからも閲覧ができる状態にしました。

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YouTubeチャンネル

 

 

「ネット情報の信頼性」という問題点と可能性

ネットの情報は危険なのか?

最近はネット情報の信頼性という点について社会的な問題点として取り上げられるようになってきました。

私自身もブログを始めた当初からネットに情報を発信する側の人間として、情報の信頼性について危惧している部分がありました。

特に医療に関わる情報には注意が必要です。
人の命に関わるような情報を不用意に発信することは避けなければなりません。

運動療法においても適切に行えば効果が得られますが、不適切に実施すれば悪影響を与えてしまう恐れがあります。

自分の発信する自主トレの情報も可能な限り注意的なども記載しながら発信をしていますが、情報を受け取った人が適切に行っていただけないと意味がありません。

たとえどれだけ提供する側が細心の注意を払って、適切な情報を提供していても情報を受け取る側の認識がずれていたりするとその情報は結局その人にとっては悪いものになってしまいます。

 

これはネット情報だけにいえることなのでしょうか?

情報発信はテレビでも本でも行われています。

「ネット情報が危険」で「テレビや本の情報は信頼性が高い」のでしょうか?

確かに誰でも簡単に発信できてしまうネットよりもテレビや本の情報は公になるまでにハードルがありますので信頼性は高いものが多いでしょう。

繰り返しになってしまいますが、どんなに信頼性の高いテレビや本の情報があったとしても受け取る側の認識の違いによっては良くも悪くもなるのです。
発信する側の問題も多々ありますが情報を受け取る側の問題もあるということです。

つまり、情報が溢れかえっている現状では「情報リテラシー」「ヘルスリテラシー」を高めることが必須であるということです。

 

ヘルスリテラシーを高めよう

健康に関する情報の扱い方に関して常に勉強してゆく必要があります。

非常に参考になるサイトがありましたのでご紹介させていただきます。

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「ヘルスリテラシー 健康を決める力」 http://www.healthliteracy.jp/internet/post_2.html

このサイトはネットを使用していかに信頼できる情報に辿りつき、それを活用して自分の健康に反映させてゆくかということが丁寧に解説してあります。

エビデンス情報とナラティブな情報をうまく活用するという視点はとても勉強になりました。

 

 

ネットだからこそできることもきっとある

「ネット情報は危険だからネットでの発信は控えていきましょうというスタンスになってしまう」と、それも少し違うようなきがします。

上記してきたように、ネットは時間と場所を超えることができます。

医療情報が閉鎖的であることの問題点も指摘されていて、情報難民がいることは確かです。

情報を欲している人・困っている人は間違いなくいて、その人たちに適切な方法で適切な情報を届けられるのが理想です。

「医療✖️IT」は今後間違いなく発展してゆく領域です。

自分も微力ながら療法士としてネットを通じて有益な情報を発信してゆけたらと思っています。

具体的には自主トレーニング・セルフケアの重要性をもっと広く理解してもらえて、その方法が適切に伝わる仕組みづくりがしたいと考えています。

 

2 件のコメント

  • こんばんは。
    ご無沙汰しております。

    昨年 ピラティスを始める事で
    色々ご相談させて頂いたものです。
    (昨年 仕事中の転倒で第二腰椎骨折一ヶ月入院。3ヶ月コルセットで固定しました)

    ピラティスのおかげで 最初は週1回11月頃から週2回一時間のレッスンで
    少しずつですが 腹筋背筋が戻ってきています。
    最初は筋肉痛が激しいですし できませんでしたので ←今も、できませんが
    ピラティスではなく リハビリと思ってサボらず今も頑張っています。

    そしてさらに嬉しい事にウエストのクビレも少し出てきました。
    ピラティスってすごいですね。
    基本的にお腹に力が入っている方が腰が楽と言う事もありますが。
    ピラティスは私には最良のリハビリだったようです。

    療法士さんのブログがなかったら
    辛い入院中から今の私の回復はなかったと、思います。
    心から感謝いたします。本当にありがとうございます。

    とりあえず 受傷一年後にテニスを再開したいので(←医者の許可が出たらですが)
    それまでは 週2日のピラティス頑張ります。
    最初は仕方なくでしたが 今では
    少し楽しくなってきました。

    あと 私は受傷するまで
    テニスだけは大好きで週1回やっていましたが 運動や体育は嫌いなタイプの人間です。
    そんな私が 怪我は不幸でしたが生まれて初めてピラティスにトライし継続して いる事だけはよかったと実感し感謝しています。

    人間って変わるものですね(笑)

    ピラティスと会わせて頂いて
    ありがとうございました。

    • 匿名様

      ご無沙汰しております。

      コメントありがとうございました。

      ピラティスをリハビリテーションの一環として取り入れて、お元気になられているのですね。

      そのようなお話が聞けてとても嬉しいです。
      ブログを運営をしている側の人にとってこのようなご連絡をいただけるのは 、本当にありがたいことです。

      ピラティスがリハビリ・身体の継続したメンテナンスのきっかけとなり、生き生きとした生活の歯車になるのが理想だと思っています。

      まさに匿名様が実現してくださっています。

      今後もピラティスを無理せず頑張ってください!

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