ピラティスの根源はリハビリテーションだった!

ピラティスで使用するマシン
ピラティスさんは看護師でもありました。
第1次世界大戦中に収容所に入れられていた兵隊のために健康管理のためにエクササイズを考案・指導しました。
その結果、当時インフルエンザが大流行していた多数の死者が出ていたにも関わらず、ピラティスさんが指導した仲間たちは誰一人として罹患しなかったとされています。
これがマットワーク(マット・ピラティス)の誕生です。
その後、終戦が近くなると、ピラティスさん戦争で傷を負ったり、病に冒された患者の世話をしました。
リハビリテーションのために器具や、背骨を伸ばし体幹を強くして、腕や足の動きの改善するエクササイズ法を考案して治療に役立てました。
これらはやがてピラティスでのマシンエクササイズとしてスタンダードなものになってゆきます。
このように、ピラティスは単なるオシャレなエクササイズではありません。
身体的にも精神的にダメージを受けた人に対して治療するために、または病気を予防することを目的として誕生したのです。
予防医学の先駆けとも言えます。
ピラティスさんの名言集。
予防医学の重要性を訴えた「現代人への警鐘」
・これまでの歴史の中で、身体的な健康を手に入れるためにこれほど多くの時間と金が費やされている現代のような時代はかつてなかった。
・多くの人々の健康を可能にするのは医療ではなく、健康のための基本原則と簡単な訓練がそれを可能にする。
・知的とみなされる男女でも、その大半は本当に単純な自然の法則について絶望的なほど無知であり、ごく当たり前の健康と幸福を探し求めながら、希望も見出せずいたずらに彷徨っていることに気づくばかりだ。
ピラティスの創始者:ジョゼフ・ピラティス(Joseph Hubertus Pilates 1880-1967)
Pilates(ピラティス)の創始者であるジョゼフ・ピラティスという人が「YOUR HEALTH(ユア・ヘルス)」という本の中で語った言葉です。
この本は1934年のものであるとされており、今から約80年前です。
当時の人々の健康状況に警鐘を鳴らし、健やかなカラダとココロのあり方について述べらています。
21世紀の現代。
日本は超高齢化社会を迎え、健康に対する意識は年々高まってきています。
予防医学への注目度も並行して。
約80年前のピラティスさんの語ったこの言葉は現代の私たちにとって、
むしろこのような時代になったからこそ深く考えさせられる内容であると思います。
これはまさに私たち「現代人への警鐘」とも言えます。
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