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ピラティスで「身体と心のバランス」を整えよう!

Body・Mind・Spirit
ピラティスのコンセプトでは身体と心のバランスを調和させることが大切にされています。
身体的なトレーニングだけをすればよいわけはありません。
身体と心を切り離して考えることはできません。密接につながっています。
ストレスは非常に様々な病気を引き起こすことがわかっています。
現代社会においてストレスが死の主原因といっても過言ではありません。
よって、「ストレスをいかにマネジメントするか?」ということは予防医学において重要な課題なのです。
例えば、身体的に疲れていれば落ち込みやすくなります。
普段から猫背で姿勢が崩れているだけで、ネガティブな思考に陥りやすいという研究結果も出ています。
一方で、落ち込んでいても無理やり笑顔を作ったり身体を動かすと元気が出てくるのです。
心は身体を変えるし、身体の動きは心を変えるのです。
ピラティスエクササイズによって心までトレーニングして、身体と心のバランスを整えることができます。
ピラティスの基本原則

自分自身をコントロールするピラティス
この記事の冒頭に紹介したピラティスさんの言葉に
「多くの人々の健康を可能にするのは医療ではなく、健康のための基本原則と簡単な訓練がそれを可能にする。」
というのがありました。
では、この基本原則とは何でしょうか?
ピラティスエクササイズは、8つのキーワードから成り立っています。
ひとつひとつのエクササイズの質を決定する大切な要素です。
8つの要素は互いに関係しながら、「身体と心」を結びつけています。
ピラティスの8つのキーワード
①集中力
自分の身体に注意をむける。
②呼吸法
正しい呼吸によって、インナーマッスルを刺激したり胸郭の柔軟性を高める。
精神的にもリラックスする
③コア・コネクション
コア(体幹)のインナーマッスルを適切に働かせる。
④アイソレーション
エクササイズ中に目的とする関節・筋肉へ意識をむける。
⑤コントロール・コントロロジー
「コントロロジー」はピラティスさんが考案した身体のコントロール法の造語。(controlとlogyを結びつけたもの)
自己の身体と心と向き合ってコントロールをするというピラティスの基盤となる考え方。
⑥正確性
エクササイズは量よりも質を重視。正しい身体の動き方を学習する。
⑦フロー/流れ
エクササイズ中は動作ひとつひとつを連動させて、滑らかな動きをすること。
⑧全てを統合
①〜⑦の要素はバラバラはなく、全てがまとまってこそ、安全で、効果的な身体と心のエクササイズが可能となる。
ピラティスを通じて
自分の身体を知り、正しい姿勢や動き方を身につける

自分の呼吸や動き方を知ることが大切
これら上記の8つのキーワードは文章にすると少し堅苦しくてわかりずらいかもしれません。
考え方はピラティスの流派によっても多少異なりますが、基本的な点は共通していてシンプルです。
現代はライフスタイルによって姿勢や身体の動かし方に偏りがでてしまっていたり、呼吸が浅くなっている人が多いです。
スマホやパソコンなどはその最たるものです。
一日中スマホに夢中になっていれば、猫背で呼吸浅い姿勢の完成です。この状態は人間本来もつ自然な構造とは逸脱しています。
この何気ない普段の生活の繰り返しが様々なトラブルのきっかけになります。
ピラティスエクササイズを通して、
普段は無意識に過ごしていた自分の身体の特徴や癖に気づくこと。
そして、人間本来の正しい呼吸方法や身体の動き方ができるように修正することができます。
8つのキーワードをベースとしたエクササイズによって
「気づく→修正→新たな気づき→修正」を繰り返してゆく過程。
これがピラティスさんが述べて「健康のための基本原則と簡単な訓練」なのです。
ピラティスレッスンを実際にするにはどうしたらいい?
今まで解説してきたように、ピラティスは予防医学の先駆けだったのです。
病気や怪我をする前に、「自分の身体は自分で守る」という予防的な考え方はより一層重要性を増してくることは間違いありません。
ピラティスのコンセプトは自分の身体と心をコントロールすることであり、現代の我々にとってまさに求められていることです。
ピラティスはマット一枚さえあれば、いつでもどこでも可能です。
DVDや本を見ながらやってみるのもよいですが、どうしてもエクササイズのコツがわかりにく場合があります。
そんなときは、最初の数回だけでも直接インストラクターに指導してもらうことをオススメします。
ピラティス専門のスタジオでは、初心者でも安心して参加できるグループレッスンのプログラムも充実しています。
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