ピラティスの「身体と心を変える」素晴らしい4つの効果。

Pilates(ピラティス)とは何か?効果は?

ピラティスとはリハビリを起源として身体と心に働きかけるエクササイズです。

身体に強い負担をかけるようなエクササイズではありませんので、高齢者からアスリートまで老若男女問わず幅広く行うことができます。

人間の身体にとって本質的に重要なインナーマッスルを目覚めさせ、構造的に正しい身体の動かし方を身につけることができることが特徴です。

また、ピラティスは外見だけを格好よくみせるエクササイズではありません。内面から変えてゆくことを大切にしています。

ピラティスの詳細についてはこちらの記事で解説しています。
Pilates(ピラティス)とは?

ピラティス(Pilates)とは? どんな効果があるの? -基本原則と予防医学の関係から-

2017.04.16

ピラティスから得られる効果は無限大です。

続ければ続けるほどその魅力がわかり、常に自分の身体が進化し続けていくことを感じることができます。

その中でもピラティスで期待できる基本的な効果について以下に解説してゆきます。

 

 

①姿勢・スタイルが良くなる

42210740 - young woman is stretching her left knee

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女性でピラティスをはじめる人は、姿勢・スタイルの改善を目的に行う方も少なくないかと思います。

美意識の高いモデルさんや女優さんの中にはピラティスを日常に取り入れながらしスタイルを維持している人もいます。

・無駄な脂肪がなくスラッとしていて、かつバランス良く筋肉はしっかりとついている。
・長時間よい姿勢をキープしても崩れない。
・手足が長く、しなやかな動き。

これらが得られるのは、ピラティスをすることで姿勢を保持するための身体の内側の筋肉(インナーマッスル)を刺激することができるためです。

姿勢保持に必要なのは瞬発力ではなくインナーマッスルの持久力です。
そのため、ピラティスはゆっくりと軽い負荷量でエクササイズをしてゆくことが特徴です。

特に体幹(お腹周り)を重要視するピラティスは腹横筋や大腰筋などを鍛えることができますので、自然とくびれのある引き締まったウエストを手にいれることができます。

補足

瞬間的で強いエクササイズは身体の外側の筋肉(アウターマッスル)を鍛えることにつながります。

アウターマッスルを鍛えると見た目上は筋肉ムキムキな力強い印象になります。
男性的には嬉しいかもしれませんが多くの女性が求めるモデルさんのようなスラッとしたスタイルとは異なりますね。

 

 

②正しい身体の動かし方・姿勢の作り方がわかる

ピラティスエクササイズには基本的な原則があり、すべてこの原則をベースに体系化されています。

その原則というのは非常にシンプルでかつ人間にとって重要なものです。

【ピラティスの基本原則】
・自分の身体に意識をむける
・正しい呼吸
・上下に伸びる意識(エロンゲーション)
・脊柱を滑らかに動かす

まずは自分自身の身体に意識を向けることから始まります。
自分と向き合うのです。

悪い癖や間違った身体の使い方を続けていると身体(脳)がそれを学習してしまいます。

例えば一日中デスクワークをして猫背姿勢になっている人は、使用する筋肉が偏ってしまい次第に悪循環を形成してゆきそこから抜け出せなくなってしまいます。

ピラティスを繰り返してゆく過程の中で普段無意識に行っている間違った動きや姿勢を修正して、正しい身体の動かし方や姿勢の作り方がわかるようになります。

「無意識下にあるマインドこそが体の使い方や習慣に大きく影響する。間違った動作や習慣は矯正する必要がある」
ピラティスの創始者:ジョゼフ・ピラティス(Joseph Hubertus Pilates 1880-1967)

 

 

 

③怪我や痛みに対するリハビリ効果

123RF  高齢者のリハビリにも有効

高齢者のリハビリにも有効           版権: / 123RF 写真素材

冒頭でも述べたように、ピラティスはリハビリテーションを起源としていますので怪我や痛みに対する効果も絶大です。

ピラティスは現代のリハビリテーション医学の考え方にも一致するため、病院などの医療機関においても取り入れられることが増えてきました。

なぜリハビリテーションとして効果があるかというと、上記した「正しい身体の使い方・姿勢の作り方がわかる」という理由と根本的には同じです。

筋肉や関節の問題で痛みが出ている場合、何かしらのメカニカルなストレスが偏って特定の部位にかかっている可能性があります。

人それぞれの普段の生活スタイルから癖が無意識に出来上がってしまっていると、本来は動かすべきところが動かなくなって本来は動かしてはいけない部位を無理に動かしてしまっていることがあります。

【例:腰痛】
腰部は本来は捻ることが苦手な構造。
しかし、腰部の上に位置する胸郭の動きが硬くなっていると無理して腰部を捻ることで補おうとしてしまう。
→結果的に腰部を痛めてしまう。

また、アウターマッスルを鍛えてばかりいると見た目は強そうですが、実は関節はボロボロに痛んでしまっている場合があります。

関節はまずはインナーマッスルが適度に機能していることで安定性が得られます。
インナーマッスルが機能していない状態での無理なトレーニングは怪我につながります。

ピラティスは人間の構造を最大限に生かすように、インナーマッスルを活性化させた身体に負担の少ない適切な動き方がエクササイズの中に盛り込まれています。

「必要な部位」を「必要なタイミング」で「必要なだけ動かす」ということを身体に覚えこませてゆくことが重要で、結果として怪我や痛みに対するリハビリ効果が得られるわけです。

 

 

 

④ストレスに強くなる・精神的に安定する

笑顔のときの姿勢 版権:  / 123RF 写真素材

笑顔のときの姿勢
版権: / 123RF 写真素材

ピラティスは単なる身体だけのためのエクササイズではありません。

身体と心に働きかけるエクササイズです。

心と身体は切り離せない関係にあります。
心は身体に大きく左右されます。
身体もまた心に大きく左右されます。

ストレスや運動不足は心に悪影響を与え、病んだ心もまた、身体に悪影響を与えます。

身体と心が別々に切り離されてしまい、一人歩きをしていってしまうと問題です。
それは、身体が発する悲鳴や、心が発する歓喜の声が聞こえなくなった状態です。
「聞こえなくなった」のではなく「聞かなくなった」のかもしれません。

ピラティスは、自分の身体の声に耳を傾けるためのちょうどよい運動です。

身体を動かすと心は明るく軽くなり、健全な心は健康な身体の源となります。

病気ではないのに、「身体が重い」「だるい」「すっきりしない」「スタミナがない」「考えごとばかりしてしまう」「熟睡できない」などと感じたら是非ピラティスを試してみるとよいでしょう。

 

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