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「ピラティスさん」という人がいた。
ピラティス(Pilates)って聞いたことありますか?
ピラティスはティラピスでもティラミスでもありません。
実はピラティスは人の名前から来ています。
ピラティスさんという人がいたのです。
ピラティスはとても簡単にいってしまうと(簡単すぎる)、ピラティスさんという人が考案した健康法です。
しかし、これは単なる健康法ではありませんでした。
人間にとって本質的な部分を捉えている優れたコンセプトだったのです。
ピラティスとは何か?-What is Pilates?-
ピラティスはオシャレなエクササイズ?
そもそもピラティスとは何でしょうか?
ピラティスは上記のジョゼフ・ピラティスさん(1880年 ドイツ生まれ)という人が考案したコンセプトです。
日本でピラティスが広まったのは、美容やダイエットなどの手法として有名人が取り入れていたことがきっかけとされています。
そのため、一般的にはピラティスは女性がスタイルを良くするためのオシャレなエクササイズという認識をされていることが多いように感じます。
また、アスリートが体幹トレーニングとしてピラティスをしているということも聞いた事があるかもしれません。
もちろん、ピラティスは姿勢改善・スタイルアップ・体幹のトレーニングなどにも非常に有効です。
ピラティスにはどんな効果があるの?
ピラティスを行うと、どのような効果があるのでしょうか?
ピラティスによる効果は言い出したらキリがありません。ピラティスによる可能性は無限大です。
一般的に言われている代表的な効果を下記に示します。
・姿勢改善
・腰痛や肩こりの改善
・リハビリ効果
・ダイエット効果
・便秘解消
・妊娠・出産後の女性のトラブルの改善
・体幹のトレーニング効果(特にインナーマッスル)
・精神面の安定
しかしながら、これらはあくまで「結果」であり「本質的な部分」には触れられていません。
ヨガもそうですがあまりにも商業的な広告が先行してしまうことによって、本来のピラティスの魅力が知られていないように思います。
ピラティスの醍醐味を味わうに必要なことは本質的な部分を知ることです
本質的な部分はそのコンセプトに凝縮されています。
「ピラティス」というのは概念・コンセプトです。
ピラティスの全てのエクササイズはこのコンセプトをベースに体系化されています。
どのようにしてピラティスエクササイズは生まれたのでしょうか?
ピラティスの根源はリハビリテーションだった!
ピラティスさんは看護師でもありました。
第1次世界大戦中に収容所に入れられていた兵隊のために健康管理のためにエクササイズを考案・指導しました。
その結果、当時インフルエンザが大流行していた多数の死者が出ていたにも関わらず、ピラティスさんが指導した仲間たちは誰一人として罹患しなかったとされています。
これがマットワーク(マット・ピラティス)の誕生です。
その後、終戦が近くなると、ピラティスさん戦争で傷を負ったり、病に冒された患者の世話をしました。
リハビリテーションのために器具や、背骨を伸ばし体幹を強くして、腕や足の動きの改善するエクササイズ法を考案して治療に役立てました。
これらはやがてピラティスでのマシンエクササイズとしてスタンダードなものになってゆきます。
このように、ピラティスは単なるオシャレなエクササイズではありません。
身体的にも精神的にダメージを受けた人に対して治療するために、または病気を予防することを目的として誕生したのです。
予防医学の先駆けとも言えます。
ピラティスさんの名言集。
予防医学の重要性を訴えた「現代人への警鐘」
・これまでの歴史の中で、身体的な健康を手に入れるためにこれほど多くの時間と金が費やされている現代のような時代はかつてなかった。
・多くの人々の健康を可能にするのは医療ではなく、健康のための基本原則と簡単な訓練がそれを可能にする。
・知的とみなされる男女でも、その大半は本当に単純な自然の法則について絶望的なほど無知であり、ごく当たり前の健康と幸福を探し求めながら、希望も見出せずいたずらに彷徨っていることに気づくばかりだ。
ピラティスの創始者:ジョゼフ・ピラティス(Joseph Hubertus Pilates 1880-1967)
Pilates(ピラティス)の創始者であるジョゼフ・ピラティスという人が「YOUR HEALTH(ユア・ヘルス)」という本の中で語った言葉です。
この本は1934年のものであるとされており、今から約80年前です。
当時の人々の健康状況に警鐘を鳴らし、健やかなカラダとココロのあり方について述べらています。
21世紀の現代。
日本は超高齢化社会を迎え、健康に対する意識は年々高まってきています。
予防医学への注目度も並行して。
約80年前のピラティスさんの語ったこの言葉は現代の私たちにとって、
むしろこのような時代になったからこそ深く考えさせられる内容であると思います。
これはまさに私たち「現代人への警鐘」とも言えます。
ピラティスで「身体と心のバランス」を整えよう!
ピラティスのコンセプトでは身体と心のバランスを調和させることが大切にされています。
身体的なトレーニングだけをすればよいわけはありません。
身体と心を切り離して考えることはできません。密接につながっています。
ストレスは非常に様々な病気を引き起こすことがわかっています。
現代社会においてストレスが死の主原因といっても過言ではありません。
よって、「ストレスをいかにマネジメントするか?」ということは予防医学において重要な課題なのです。
例えば、身体的に疲れていれば落ち込みやすくなります。
普段から猫背で姿勢が崩れているだけで、ネガティブな思考に陥りやすいという研究結果も出ています。
一方で、落ち込んでいても無理やり笑顔を作ったり身体を動かすと元気が出てくるのです。
心は身体を変えるし、身体の動きは心を変えるのです。
ピラティスエクササイズによって心までトレーニングして、身体と心のバランスを整えることができます。
ピラティスの基本原則
この記事の冒頭に紹介したピラティスさんの言葉に
「多くの人々の健康を可能にするのは医療ではなく、健康のための基本原則と簡単な訓練がそれを可能にする。」
というのがありました。
では、この基本原則とは何でしょうか?
ピラティスエクササイズは、8つのキーワードから成り立っています。
ひとつひとつのエクササイズの質を決定する大切な要素です。
8つの要素は互いに関係しながら、「身体と心」を結びつけています。
ピラティスの8つのキーワード
①集中力
自分の身体に注意をむける。
②呼吸法
正しい呼吸によって、インナーマッスルを刺激したり胸郭の柔軟性を高める。
精神的にもリラックスする
③コア・コネクション
コア(体幹)のインナーマッスルを適切に働かせる。
④アイソレーション
エクササイズ中に目的とする関節・筋肉へ意識をむける。
⑤コントロール・コントロロジー
「コントロロジー」はピラティスさんが考案した身体のコントロール法の造語。(controlとlogyを結びつけたもの)
自己の身体と心と向き合ってコントロールをするというピラティスの基盤となる考え方。
⑥正確性
エクササイズは量よりも質を重視。正しい身体の動き方を学習する。
⑦フロー/流れ
エクササイズ中は動作ひとつひとつを連動させて、滑らかな動きをすること。
⑧全てを統合
①〜⑦の要素はバラバラはなく、全てがまとまってこそ、安全で、効果的な身体と心のエクササイズが可能となる。
ピラティスを通じて
自分の身体を知り、正しい姿勢や動き方を身につける
これら上記の8つのキーワードは文章にすると少し堅苦しくてわかりずらいかもしれません。
考え方はピラティスの流派によっても多少異なりますが、基本的な点は共通していてシンプルです。
現代はライフスタイルによって姿勢や身体の動かし方に偏りがでてしまっていたり、呼吸が浅くなっている人が多いです。
スマホやパソコンなどはその最たるものです。
一日中スマホに夢中になっていれば、猫背で呼吸浅い姿勢の完成です。この状態は人間本来もつ自然な構造とは逸脱しています。
この何気ない普段の生活の繰り返しが様々なトラブルのきっかけになります。
ピラティスエクササイズを通して、
普段は無意識に過ごしていた自分の身体の特徴や癖に気づくこと。
そして、人間本来の正しい呼吸方法や身体の動き方ができるように修正することができます。
8つのキーワードをベースとしたエクササイズによって
「気づく→修正→新たな気づき→修正」を繰り返してゆく過程。
これがピラティスさんが述べて「健康のための基本原則と簡単な訓練」なのです。
ピラティスレッスンを実際にするにはどうしたらいい?
今まで解説してきたように、ピラティスは予防医学の先駆けだったのです。
病気や怪我をする前に、「自分の身体は自分で守る」という予防的な考え方はより一層重要性を増してくることは間違いありません。
ピラティスのコンセプトは自分の身体と心をコントロールすることであり、現代の我々にとってまさに求められていることです。
ピラティスはマット一枚さえあれば、いつでもどこでも可能です。
DVDや本を見ながらやってみるのもよいですが、どうしてもエクササイズのコツがわかりにく場合があります。
そんなときは、最初の数回だけでも直接インストラクターに指導してもらうことをオススメします。
ピラティス専門のスタジオでは、初心者でも安心して参加できるグループレッスンのプログラムも充実しています。
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